恵光寺は、源義経が幼少時代に過ごした鞍馬山、あるいは大原行幸で有名な静原や大原への途中にあります。そのルーツは、今から1050年程前、平安時代にさかのぼります。
恵光寺の宗旨は浄土宗西山禅林寺派で、阿弥陀さまのお慈悲を感謝し、その喜びを社会奉仕につないでいく、そういう「生き方」をめざすお寺です。
現代の悩み多き時代にあって、人々とともに生きるお寺をめざして活動しています。
新年おめでとうございます。
昨年は大変な年になりました。
新しい年は「震災後」という時代認識で生き方を考えていかねばなりません。世間が安穏でありますことを祈るばかりです。
昨年暮れの朝日新聞の「素粒子」欄にこんなことが書いてありました。
10年後、崩れた核燃料の取り出しは始まっているか。避難した住民は戻っているか。三陸の漁港に魚は揚がっているか。金正恩体制が続いているか。普天間基地はなくなっているか。八ッ場ダムがそびえているか。米国産の食品が並んでいるか。消費税は10%以上か。自動車は電気で走っているか。気温が上がっているか。生物のいる星はみつかっているか。大地震が起きてまた原発が壊れていないか。
考えると頭がくらくらとしますね。やっぱり大地震・津波は大変な出来事です。加えて人災である原発事故。人間の知恵を総動員してやさしい地球に戻さねばなりません。
ことしこそ、いのちの不思議を体で受け止め、体で報恩していくようにいたしましょう。
わが恵光寺の本山である永観堂禅林寺の中西玄禮法主が年頭所感(『お言葉』)を述べておられます。謹んでここに掲載させていただきます。
慈光照護のもと、穏やかに新年を迎えられたことと拝察します。
今年こそは柔らかな日差しのように明るい一年を、と願わずにおれません。
昨年はわが宗祖法然上人が80歳の生涯を閉じられて800回の大遠忌を、宗門を挙げて奉修させていただきました。「法然上人と今、すべてのいのち」のテーマのもと、祖師上人への報恩の誠を捧げて、さまざまな記念事業を無事遂行することができました。
3月には三陸沖を震源とする東日本大震災が発生し、多くの死傷者、行方不明者を出し、穏やかで豊かなはずの海は、突如牙をむき一瞬にしてすべてを押し流しました。自然の猛威の前に人の力がいかに無力であったかを思い知らされたのです。しかし、人は支えあうことで強くなれます。改めて命のはかなさと尊さを知るとともに、同悲の思いが人と人を結びつける「絆」の強さであることも学びました。
大遠忌法要では「代受苦者の尊いいのちの分まで精一杯生きていこう」と参詣者に呼びかけ、堂内を埋め尽くす僧俗共に、宗祖の広大な慈恩と遺徳を偲び、同悲心と惻隠の情でお念仏を奉唱いたしました。遠忌のテーマ「法然上人と今、すべてのいのち」は大きな意味を持ち、今、ここに生きている意味を改めて問い、心に刻むこととなりました。
800回大遠忌は念仏信仰の句読点であり、50年後の遠忌に向けての新たな出発点でもあります。今一度、いのちの重さに思いを致し、お念仏の中に生かされる喜びの日暮しをさせていただきましょう。無縁社会といわれる現代こそ、お念仏に結ばれたご縁を喜び、より深く、より強く、報恩と感謝の念仏の絆を広めてまいるべく、801年の第一歩を踏み出してまいりましょう。そして、「恩送り」としての念仏を、確実に次代に繋げていきましょう。
南無阿弥陀仏 十念
平成24壬辰年 元旦
恵光寺では「さんが・いちはらの」と連動して、大震災被災者に対する緊急救援募金活動を行っています。被災地の声を聴きながら支援をしている国際仏教ネットワーク「アーユス」に委託して支援金をお届けいたします。みなさまのご支援、よろしくお願いいたします。
台風12号(9月4日)の被害では、わが宗派の長楽寺さんが土石流でお寺ごと流され、ご寺族は避難所で生活をされ、現在は近くのアパートに住んでおられます。本堂等、全壊していますので皆様のご支援をお願いいたします。
<<詳しい内容は恵光寺の年間行事と催し物はこちら>>をご覧ください。