第69期(2024年2月~4月)の第3回目 (最終回)

恵光寺の写経会では「法句経(ほっくきょう)」を書いています。連続3回は同じお経です。
第69期の写すお経は「法句経 第129番」と「法句経 第279番」。
恵光寺写経は毎月第2土曜日午後2時から。
写経と法話は人生を考える絶好のチャンスです。どうぞお誘いあわせの上、お越し下さい。

■会場 恵光寺ホール
■冥加料 1000円 
■どなたでも参加できます 
■筆など道具はお寺にあります
■数珠はおもち下さい

 

「法句経」第129番

 一切皆懼死 莫不畏杖痛
 恕己可為譬 勿殺勿行杖


法句経 第129番 読み下し文
一切はみな 死を懼れ 杖の痛みを畏れざるなし
己を恕して譬となすべし 殺す勿れ 杖を行る勿れ

すべてのもの 刀杖(つるぎ)を怖れ 
すべてのもの 死をおそる
己をよきためしとなし 
人を害(そこな)い はた そこなわしむるかれ (友松圓諦師訳)


(中村元先生のパーリ語「ダンマパダ」から直訳)
すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。
己が身にひきくらべて、殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ。

 

 

「法句経」第279番

一切行無我 如慧之所見
若能覚此苦 行道浄其迹


法句経 第279番 読み下し文
一切の行は無我なり 慧の見る所のごとく
若しよくこの苦を覚らば 行道すればその迹を浄らかにす

「すべての法は わがものにはあらず」と 智慧もて知らば
彼はその苦しみを厭うべし これ清浄に入るの道なり  (友松圓諦師訳)